パネル印刷とは?その利用方法と選択のポイントを専門家が解説

パネル印刷の利用方法や選択のポイントについて、プロの専門家が解説します。パネル印刷は、広告や展示会などで効果的に使用されることが多く、その特徴やメリットについても詳しく紹介します。また、パネル印刷の選び方や注意点についても解説し、初心者でも安心して選ぶことができるようにします。パネル印刷に興味のある方や、効果的な広告を作りたいと考えている方は必見です。

目次

パネル印刷の基本的な説明

弊社で言うパネル印刷とは、スチレンボードやダンボール、厚紙などに、直接印刷、
または印刷したポスターを貼りつけてボード状にしたものを指します。
広告や看板、展示会やイベント、TV番組でのフリップなど、さまざまな場面で活用されています。
パネル印刷の種類や特徴、選び方などを詳しく解説します。

パネル印刷とは何か

一般的に、印刷を単なる紙ではなくボードとして自立できるように加工した状態の製品になります。
自立できる事で、手で持つ事も出来たり、商品棚の上に立てて商品のPRをする事が可能になります。
壁に貼る場合でも、表面がピシっと平らになっている為、ポスターだけで貼るよりも高級感があります。

パネル印刷の発展

パネル印刷の発展には、印刷技術の進化が大きく関わっています。
大判インクジェットプリンターやオンデマンドプリンター、UVダイレクトプリンターなどの
印刷技術の普及により、より短納期で高画質なパネル印刷が手軽に制作可能になりました。
これらの印刷技術は、日々進化しており、画質やスピードもどんどん向上しています。
特にオンデマンドプリンターやUVダイレクトプリンターは今後もさらに進化が見込まれ
オンデマンド印刷機の大型化や、ダイレクトプリンターの高速化で
小ロットのパネル印刷が今よりもっと手軽になっていく事でしょう。

パネル印刷に使用される芯材の一つとしてスチレンボードがありますが、
こちらも近年進化していて、反りが出にくいボードや環境配慮型のボードなどが
増えてきています。
特にスチレンボードの環境配慮はこの先、必須の課題と考えられており、
積水化成品工業からはリサイクル原料100%を表示するボードも開発されています。
また、別の企業では、印刷したものを回収してリサイクルできるパネルなども開発されています。

これから先も、印刷技術の進化は継続して進んでいくと考えられますが、
何よりも環境に配慮した製品を選ぶ事が求められてきます。
インク、用紙、芯材など、パネル印刷に使用する全ての物を、少しでも環境に良いものに
変えて行く事が、パネル印刷の最大の進化となるでしょう。

パネル印刷の利用方法

パネル印刷は様々な場面で利用されています。
まずは広告や看板としての利用方法です。デザインや色使いにこだわったパネルは、
製品やサービスの魅力を引き立てる効果があります。
また、展示会やイベントでもパネル印刷はよく利用されます。
短期間用の簡易ブースには、パネル印刷されたボードや、のぼり旗が
たくさん使われています。
他には、自分で撮った写真や、アート作品をボードにして
自宅やお店の壁を飾ったりすることも可能です。

広告や看板としての利用

パネル印刷により作られたボードは、店舗内での商品説明ボードやイメージ看板として広く使用されています。
家電量販店、コンビニ、衣料品店、映画館など気にしてみると店内のいたる場所に
商品説明用パネルや、等身大パネルなどを含むイメージ看板が設置されています
店舗を訪れるお客様にとっても商品の機能や比較が大きく表示されているパネルは、知らず知らずのうちに
目に入り、商品購入の検討材料にされている事でしょう。
テレビCMと連携している場合は、ボードの写真を見るだけで「あ、あの商品だ!」と
思い出してもらえる場合もあります。
店舗内で商品を目立たせる事は売上にも大きく関係してきます。
スタンドやクリップで場所をあまり選ばずに自立できるパネルは、商品PRにとても役立っています。

展示会やイベントでの利用

パネル印刷の技術は、展示会やイベントでの利用にも適しています。
展示会やイベントでは、会社や商品のアピールポイントを効果的に伝えることが求められます。
展示ブースにパネル印刷を使ったボードなどを設置する事で、会社や商品の魅力を引き立てることができます。
展示会では来訪者が重なった場合にスタッフが足りなくなってしまう事も多々あります。
そんな場合でも商品の魅力を伝えてくれるボードが設置してあれば、
そちらに目を通して足を止めてくれたり、興味が沸けば、また後で立ち寄ってくれる場合もあるでしょう。
展示会やイベントでのパネルの利用は、会社や商品のアピールに効果的です。
パネル印刷を利用して、会場内で目立つ存在になり、多くの人に会社や商品の魅力を伝えましょう。

パネル印刷の種類

パネル印刷と言っても、用途によって様々です。
どこをお客様が重視されるかによって材料や印刷方法、仕上げ方法が変わってきます。
迷われる場合は、弊社のような専門家に相談される事をお勧めします。

屋内使用と屋外使用

ここまで説明してきましたパネル印刷は、基本的に屋内での使用を前提としています。
対候性のあるインクや、耐水性のある用紙もありますが、
芯材がスチレンボードやダンボールでは、天気の良い日に一時的に外に出すくらいが
限界になってきます。これらの材質は比較的軽いので、風にも弱く危険です。
屋外での使用の場合は、スチレンボードの表面をアルミで挟んだ、アルミ複合板がおすすめです。
こちらにインクジェット出力等で屋外対応の印刷を施すことで、
屋外看板としても使用できます。
アルミ複合板は、強度や耐水性は申し分ありませんが、パネルと呼ぶより看板と呼ぶのが
ふさわしいかと思います。
弊社でもアルミ複合板看板の制作をお取り扱いしています。

パネルの素材とその特性

弊社で制作するパネルで、現在最も主流な材料はスチレンボードです。
原材料はポリスチレンになり、発泡スチロールと同じ原料です。
これをきめ細かく発泡させて作られたのがスチレンボードになります。
メーカーにより呼び方は異なり、ウッドラックパネルや、ミラボード、
セキスイウッドパネルなどを弊社では良く使用します。
メーカーごとに多少の違いはあるものの、仕上がりはどれもほぼ変わりません。
断面、表面ともに美しく仕上がるのが特徴で、材質的に軽い事からも
パネル加工によく使用されています。3㎜・5㎜・7㎜厚が主流で
中でも5㎜厚が一番多く使われています。

次にダンボールです。こちらは皆さんもなじみのある物かと思いますが、
表面に貼る紙の厚みによってはダンボールの目が、うっすら見えてしまう事があります。
断面もダンボール特有のギザギザが見えてしまいます。
ダンボールの厚みが薄いほどダンボールの目も細かく分かりにくくなるので、
弊社では約2~3㎜厚のダンボールをメインに使用しています。
スチレンボードに比べると、かなり重みがあります。

その他、厚紙を貼り合わせて厚みを出していく方法もあります。
こちらは表面も綺麗に仕上がりますが、
厚みによってダンボールよりも更に重たくなる事もあります。


パネル印刷の耐久性

設置の仕方が正しければ、パネル自体が自然に破損するような事は、ほぼありません。
ですが材質的に強い力で曲げようとすれば簡単に曲がったり折れてしまいます。
基本的に屋内の、あまり人が触らない場所に設置して頂くのがおすすめです。
ただ、印刷面に関しては、紫外線の影響などで変色する可能性があります。
対候性のあるインクなどもありますが、なるべく日光の当たらない場所がよいでしょう。
使用期間の限度も設置条件によって変わってきます。
基本的には屋外看板以外は、半年程度が目途かと弊社では考えます。

パネル印刷を選択する際のポイント

パネル印刷を選ぶ際には、いくつかのポイントに注意する必要があります。
まずは、用途に合わせた素材の選択です。
パネル印刷には様々な素材がありますが、使用する場所や目的に応じて
適切な素材を選ぶことが重要です。たとえば、
屋外で使用する場合は耐久性や防水性が求められますので、
耐候性に優れた素材を選ぶことが必要です。

次に、印刷品質とコストパフォーマンスのバランスも重要なポイントです。
お金をかければ箔押し加工や、エンボス加工などいろいろな加工を追加する事ができます。
しかし本当にそこまで必要なのかを見極めることも重要です。
誰も気づいてくれないポイントにこだわる事も時には必要ですが、
何の効果も得られなければ無駄なコストになってしまいます。

最後に、信頼できる印刷業者の選び方も大切です。
パネル印刷では信頼性の高い業者を選ぶことが必要です。
ホームページやSNSなどを活用し、
口コミや評判、実績などを調べることで信頼性を確認し、
仕様や金額などをしっかり確認してから注文するようにしましょう。

以上が、パネル印刷を選択する際のポイントです。
用途に合わせた素材の選択、印刷品質とコストのバランス、信頼できる印刷業者の選び方を考慮しながら、
最適なパネル印刷を実現しましょう。

用途に合わせた素材の選択

パネル印刷を選ぶ際には、用途に合わせた素材の選択が重要です。
素材の選択は、デザイン性やイメージに大きく関わります。

まず高級路線の商品をPRするパネルを制作する場合は、やはり仕上がりの美しい
スチレンボードでのパネル加工がおすすめです。
さらに印刷面にグロスかマットのラミネートを施すことでワンランク上の仕上がりになります。
展示会やイベントでは大型のパネルがよく使われます。
こちらもスチレンボードの7㎜厚がよく使われているイメージです。

ドラッグストアなどの棚の上に設置されているボードを見ると
ダンボールが使用されている場合とスチレンボードの場合、どちらも良く見かけます。

屋外使用の場合は先ほども出てきた、アルミ複合板を使って
屋外看板として制作するのがおすすめです。
屋外では強風などにさらされる場合もあります。
取付け作業はプロの業者にお任せする事をお勧めします。

印刷品質とコストパフォーマンスのバランス

パネル印刷を選ぶ際に重要なポイントの一つが、印刷品質とコストパフォーマンスのバランスです。
印刷品質が高ければ、より鮮明で美しい仕上がりが期待できますが、その分コストも高くなります。
一方、コストパフォーマンスを重視すると、印刷品質がやや劣ることもありますが、費用を抑えることができます。
近年の技術向上で、オフセット印刷、インクジェット印刷、オンデマンド印刷、どれも綺麗で
パネル印刷に問題がある事はありません。
ですので、ほとんどの場合、サイズや数量によって一番安くできる方法を選択しています。
例えばA3サイズでパネル印刷加工をする場合、50枚くらいならオンデマンド印刷、
500枚くらいならオフセット印刷といった感じです。
この辺りはお見積りをとって確認いただくのが一番です。
弊社では、サイズと数量などを伺って最適な方法をご提案致します。

信頼できる印刷業者の選び方

パネル印刷をする際には、信頼できる印刷業者を選ぶことが重要です。
信頼できる印刷業者を選ぶためには、以下のポイントに注意しましょう。

まずは、業者の実績や評判を調べることが大切です。
過去にどのようなプロジェクトを手がけてきたのか、他のお客様からの評価はどうなのかを確認しましょう。
また、口コミやレビューサイトなどを活用することも有効です。

さらに、価格や納期についても確認しましょう。安い価格だけでなく、品質や納期も考慮しなければなりません。
見積もりを複数取り、比較検討することで、最適な印刷業者を選ぶことができます。
弊社ではお見積り無料で計算しますので、お気軽にお問合せ下さい。

最後に、信頼できる印刷業者は、お客様の要望にしっかりと応えてくれることも重要です。
相談や質問に対して丁寧に対応してくれるか、提案力やアフターサポートはどうかを確認しましょう。

信頼できる印刷業者を選ぶことで、パネル印刷の品質や納期の安定性が確保されます。
大切なプロジェクトを任せるには、信頼できる印刷業者を選ぶことが成功の鍵です。

パネル印刷のこれから

パネル印刷は今後、環境対応型の材料や印刷技術がより一層求められるでしょう。
管理されたの森林の木だけを使った紙を使ったり、環境に害のないインク、材料を
選んで行く事がパネル印刷加工の今後の主流になるでしょう。
環境問題は社会全体で取り組むべき社会問題です。この流れに逆らう事は得策ではありません。

再生スチレンボードRC

環境対応型ボード

スチレンボードでは、積水化成品工業の100%リサイクル原料表示のボードを
ご指定頂く事が近年とても増えてきています。
こちらは食品トレーなどを製造したときに出る端材などを再利用したボードです。
弊社でもお取り扱いがございますので、スチレンボードでパネル制作の際は
ご指定頂けましたら、リサイクルボードで加工対応致します。

まとめ:パネル印刷を活用するためのポイント

パネル印刷を活用するためのポイントをまとめます。パネル印刷は広告や看板、展示会やイベント、内装デザインなど、様々な用途で利用されます。パネル印刷の種類と特徴も押さえておきましょう。
印刷方法の違いや、パネルの素材とその特性、仕上がりと耐久性についても知っておくと良いです。
また、パネル印刷加工方法を選ぶ際のポイントも考慮しましょう。
用途に合わせた素材の選択や、印刷品質とコストパフォーマンスのバランス、
信頼できる印刷業者の選び方が重要です。
さらに、最新のトレンドもチェックしておきましょう。
環境に配慮したスチレンボードを使用するなどが、これからの時代に求められてきます。

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